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大島つむぎの出来上がるまでの工程図


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本場大島紬といえば本来「先染め・手織り」です。


染め方の違い、織り方の違い、織り技法による違い、マルキによる違いはありますが、
一般的な「本場奄美大島紬」としての作業工程は"まとめると"60以上の数々の工程を経て、
何人もの職人さんの手作業で製作するので、出来上がるまでに半年から1年以上かかります。


大まかに分類すると、

 図案→整経(せいけい)→絣締(かすりじめ)→染色→加工→織り→調整→製品検査

ですが、実際には「染色」ひとつとってみても、

 テーチ木の染料で20回以上染め→後泥染め→乾燥

この工程を3~4回繰り返すので、"実際の工程数"は百を超える気の遠くなるような作業です。



★★★ 主な工程 ★★★


「シメバタ」締機
絣の模様を作る工程。
最後のはたおり機よりも一回り大きな機で、図案に合わせながら木綿糸で糊張りした絹糸の柄部分を織り込みます。

締めたところは染まらず、締めなかったところは染まり「柄の素」を作って行きます。

 

「ソメ」染色(テーチ木染め)
染めの1段階目の工程。
テーチ木(車輪梅)を釜で30時間くらい煮て「タンニン成分」を抽出した汁に絹糸を入れて揉み込み、液を変えながら20回以上繰り返し染めます。

「ソメ」染色(泥染め)
染めの2段階目の工程。
テーチ木染めの後、 乾燥させ、泥田で染めると「テーチ木のタンニン」と「泥田の鉄分」が化学反応をおこし大島紬独特の色合いに染まります。

この「テーチ木染め」と「泥染め」を4~5回繰り返し染めます。

準備加工

織りに入る前の糸の加工は、下記以外にたくさんの工程があります。

色差し…染料の刷り込み

目破り…色差しした後、締めた糸を解いていく

絣全解…色を差した後、締めた糸を取り除く

板巻…織り機1機分に分けた糸を、絣を揃えながら板に巻き込む

「ハタオリ」機織り
手織り用のはたで、先染めされたたて糸、よこ糸を、1本1本丁寧に模様を合わせ図案通りの柄になるように織っていきます。

「柄」や「マルキ数」により、難易度が違い、また織り工さんの「熟練度」「好み」にもよりますが、1反(約12.5m)を1~2ヶ月かけて織りあげます。


「本場奄美大島紬販売協同組合」では、「本場奄美大島紬」ならではの風格、芸術性、魅力をいつでもご覧いただけます。


また、工程の体験も受け付けておりますので、お気軽にお問合せ下さい。


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